10点満点も出た! 「超新星」玉井陸斗(14=JSS宝塚)が、2010年坂井丞以来10年ぶりの個人2冠を達成した。

予選は467・90点でトップ通過。決勝では6本すべて80点以上をそろえて、自己ベストの528・80点を出して同種目2連覇。2位に100点以上の差をつける独走Vだった。3本目の109C(前宙返り4回半抱え型)ではジャッジ1人が10点満点の評価をつける衝撃のジャンプ。「地方大会ではありますが(全国大会は初めて)めちゃくちゃうれしかった」。これで26日の3メートル板飛び込みに続いて今大会2冠となった。

528・80点は16年リオデジャネイロ五輪銅メダル相当。昨年の世界選手権にあてはめると銅メダルまで12・15点差の4位相当だ。玉井は「最高ですね。自己採点は90~95点です。落ち着いて安定した演技ができた。今大会は515点を考えていた。自分らしい演技をすると高得点が出せるとわかりました」。これまでの自己ベストは8月の関西選手権で出した503・60点。一気に25点もアップさせた。

高飛び込みは、昨年大会で13歳0カ月の最年少優勝を飾っている。来年2月のW杯東京大会で東京五輪切符を狙う本命種目だ。「W杯では今回よりも高い点で切符をとりたい。550点までいきたい」と宣言。東京五輪の表彰台を見据えて、技を磨く。【益田一弘】