バスケットボールのBリーグ開幕を間近に控え、1部(B1)全20チームの選手が27日にオンラインでの取材に応じた。

王者アルバルク東京は、他の試合に先駆けて10月2日に川崎と開幕戦を行う。チームの主力で昨季MVPの田中大貴(29)は、「(3連覇の)権利があるチームはうちだけ。チャレンジできることにモチベーションを感じる」と、偉業達成へ意欲を示した。

コロナ禍で迎える新シーズン。今年8月には、チームから田中ら3選手にPCR検査の陽性反応が出た。3人とも無症状だったものの、10日ほどは自宅から出られない状況が続き、その後も一定の個別練習期間を経てようやくチームに合流。「(調整が)難しかったことは間違いない」と振り返りつつ、「それでも開幕直前でなかったのはせめてもの救い。準備する期間が残っていた」。

新しいシーズンへ向けて、自身の状態は上向いている。「陽性反応が出た身として、そういう状況があったがしっかり準備を続けてきた。自分がいいパフォーマンスを発揮できれば、何かしらのメッセージになる」と活躍を誓った。

日本代表でも活躍する、攻守に優れた万能型プレーヤー。リーグMVPにも選出されたが、コロナ禍によりシーズン途中で打ち切りとなった状況での受賞に、複雑な思いも抱いたという。「全試合やっていない中での受賞で、心のどこかにモヤモヤした部分はある。今季は全試合を消化したうえで、完全な形で評価してもらいたい」と力を込めた。

シーズン開幕を前にBリーグでは、公式ユーチューブチャンネルなどで27日から6日連続で特別番組をオンライン配信。この日の取材は、同番組収録後に実施された。