バレーボールのイタリア1部リーグセリエAが開幕し、今季からミラノに加入した男子日本代表の石川祐希(24)が初戦勝利に貢献した。ホームで行われたチステルナ戦に先発出場し、3-0(25-20、26-24、25-20)のストレート勝ちを収めた。石川はチーム3位の11得点をあげ、セリエA通算1000得点を達成した。

ホームアリーナ「Allianz Cloud」に集まった657人の観客の前で、石川が「流れを変える、流れを渡さない」プレーを体現した。2セット目は相手に先行を許す厳しい展開になったが、自身の連続得点などで逆転し26-24で奪取。3セット目も勢いそのままにリーグ開幕戦を制した。石川は「しっかりと勝つことができ、良いスタートが切れた」と手応えを感じている。

中大1年からセリエA6シーズン目を迎える今季は、リーグ4位以内を狙うミラノに移籍。この日通算1000得点を迎えたことに「ここまでやってきたということを証明できたというふうに思いますし、もっともっと得点をとって、これからもっと注目されるような選手になっていきたい」。節目を祝いつつ、目標に掲げる世界トッププレーヤーになるため、現状に満足するつもりはない。

今シーズンはミラノを含む全12チームで争われ、各チームがホーム&アウェイ方式で計22試合を戦う。ミラノの第2節は来月3日(日本時間4日)、アウェイでモンツァと対戦する。

【平山連】