関東学生アメリカンフットボール連盟が29日、オンラインで開幕記者会見を開き、1部16校の監督、主将らが抱負を披露した。今季は新型コロナウイルスのため、開幕は10月10日に遅らせた。リーグ戦も4校ずつの2ブロックでリーグ戦後に順位決定戦を開催。全国大学選手権は中止となったが、1位校が関西学連の招待で関西1位校と甲子園ボウルで日本一を争う。

3年ぶりのTOP8復帰となる日大が一番の注目となる。18年春に反則問題を起こし、立命館大出身の橋詰監督が就任。1年間の出場停止を経て、昨季はBIG8で全勝して昇格を果たし、3年目の集大成を期す。

DL伊東主将は「一戦必勝で最後まで勝ちたい。新チーム3年目で、これまでの取り組みが間違いでなく、支えてくれたことへ感謝を示すには、勝つことが恩返し」と決意を口にした。「顔つき、雰囲気、1プレーに1人1人の覚悟を見てほしい」と自信を見せた。

10月11日の初戦では法大と対戦する。学生日本一となった17年には唯一の黒星を喫した。普段なら実力を測る春の試合はすべて中止となった。開幕でライバルを撃破し、弾みをつけたいところだ。

対する法大は昨季メンバーが多く残り、8年ぶり王座奪回へ戦力は充実している。早大は創部初の関東3連覇に悲願の日本一がかかり、明大はバランスのいい攻撃を誇る。この4強が中心だが、全チームが学生日本一を目標に掲げる。ぶっつけ本番の短期決戦だけに、波乱の可能性もありそうだ。【河合香】