B1新潟アルビレックスBBはオフ明けの29日、開幕の横浜ビー・コルセアーズ戦(10月3、4日、アオーレ長岡)に向けた練習をアオーレ長岡で行った。B2アースフレンズ東京Zから移籍のPG柏倉哲平(25)がB1デビューを心待ちにしている。プレーの精度を高めようと、司令塔のPG五十嵐圭(40)に“弟子入り”。積極的にアドバイスを求めながら開幕に備えている。

柏倉はB1デビューを迎える楽しみをコートで表現した。ドリブルでの1対1の攻防、ハーフコートの攻守、攻撃のフォーメーションの確認。各メニューで試合を想定し集中力を高め、体を刺激した。

「積極的に聞きに行く」と五十嵐に師事している。新潟はプレシーズン7試合で1勝6敗。柏倉もパスミスからの失点をはじめ、いくつかの課題を感じた。プレシーズンが終わり、五十嵐、SF池田雄一主将(37)、SG佐藤公威(36)らに攻撃の組み立て方について相談。同じポジションの五十嵐から「考えすぎず、シンプルに」とアドバイスされた。

「言われるまでは、判断に迷うことが多かった。今は瞬時に行うことを意識している」と助言を練習の土台に組み込んだ。「圭さんはどこで自分たちが主導権を取れているか、誰に打たせるように形を作るか、常に数歩先を見ている」。一緒に汗を流し、迷いなく話ができる環境を、実力アップに生かそうとしている。

B1でのプレーは目標の1つだった。B2東京Zでの3年間を糧にB1へ上がってきた。「やっとスタートラインに立つことができる」。横浜戦で第1歩を踏み出す。相手はPFレジナルド・ベクトン(29)を軸にしたインサイドの強さが特徴。「簡単にやらせない。ガード陣もリバウンドに飛び込まなければ」。

五十嵐の姿を間近で見て「これから結果を残してチームに貢献しないと」と決意、チームの勝利に向け、意欲はさらに高まっている。【斎藤慎一郎】

◆柏倉哲平(かしわぐら・てっぺい)1995年(平7)1月20日生まれ、山形県出身。山形南高から青学大へ。16-17年は東京Zの特別指定選手で17-18年に正式入団。19-20年は25試合出場、1試合平均4・8得点、同2・1アシスト。ポジションはPG。180センチ、82キロ。背番号13。