新潟アルビレックスBBの20-21年シーズンは黒星で幕を開けた。横浜ビー・コルセアーズに53-74。第2Qの得点がわずか4点など攻撃の精度を欠き、1度もリードを奪うことができなかった。PG五十嵐圭(40)は第1クオーター(Q)にロスコ・アレン(27)のシュートをアシストし、B1通算1000アシストを達成した。新潟は4日、今季初勝利をかけて横浜と再戦する。

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完敗だった。打ってもリングにはじかれるシュートにチーム、そして地元ファンのフラストレーションがたまっていった。

第2Qだ。このQの得点はわずか4点にとどまった。開始から13連続失点。このQ開始3分44秒でアレンがフリースローを決めるまで無得点。しかもその後、追加点を奪ったのは第2Q終了32秒前。4点目を取るまで5分44秒を費やした。第1Qで14-16とほぼ互角の立ち上がりだったが、第2Q終了時には18-35と17点差をつけられた。前半は13本の3点シュート放って成功はゼロ。序盤戦の差が最後まで響き、最後は21点差をつけられた。

相手の新監督カイル・ミリング監督(46)は合流が間に合わず、PFレジナルド・ベクトン(29)はほぼぶっつけ本番。横浜は未調整に近い状態だった。「今日のゲームを反省し、明日は勝ちたいと思います」。福田将吾監督(36)は試合後のあいさつで観客席に向かって声を絞り出した。横浜は昨季アシスタントコーチとして開幕を迎え、途中から監督を務めた古巣。相手選手の特徴は十分に把握していた。何より初めて監督としてチームを手掛け臨んだ初戦、白星が欲しかった。

PG五十嵐圭(40)は「新潟に来た1年目と同じような雰囲気」と一からのチーム作りの必要性を感じて開幕を迎えていた。第1Qの開始6分44秒。アレンのシュートを引き出し、B1通算1000アシストを達成。後半は第3Qに2本の3点シュートを決めるなど、ベテランらしく追い上げムードを作った。それでも勝利には届かなかった。

2年ぶりの開幕勝利を逃した。完敗後の2戦目。負けられない一戦になった。【斎藤慎一郎】

▽福田将吾監督「第2Qは相手の押し上げる守備の前にこちらの攻撃がぶれてしまった。試合の入りからビハインドの展開になってしまった」

▽ロスコ・アレン(26得点12リバウンド)「得点もリバウンドも取れたが3点シュートの精度、ターンオーバーなど総合的にマイナスの出来。そこを考えながら明日(4日)はやりたい」