B1新潟アルビレックスBBは6日、第2節アウェー琉球戦(10、11日、沖縄市体育館)に向けた練習を中之島体育館で行った。初来日の新外国籍選手、Cチャールズ・ミッチェル(26)が、新型コロナウイルス感染防止のための入国後14日間の隔離期間が明け、練習に初合流した。琉球戦でのBリーグデビューに向け、調整を開始した。

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新戦力ミッチェルはムードメーカーだった。「チームメートが『待っていたよ』と言ってくれた。僕も早くバスケがしたかった」。練習初参加ながら、ハーフコートの攻防では大声で周囲をリード。攻守の切り替えでは全速力でコートをアップダウン。リバウンドに果敢に飛び込み、献身的にスクリーンをかける。そんなひたむきな姿勢にあおられ、チームメートからも自然と声が出始め、好プレーには拍手が起きた。

隔離期間が終えた4日、ミッチェルは今季初勝利を挙げた横浜戦を観戦。「すごくエナジーのあるチーム」と新潟に好印象を持った。203センチ、122キロの体を生かしたインサイドの攻防が武器。一方で機敏な動きと豊富な運動量が強みで3点シュートも打てる。「琉球戦に出す」と明言した福田将吾監督(36)は「インサイドの起点になってほしい」と期待をかけた。

隔離期間中は長岡市内の自宅で筋トレ、バイクトレを行い、体力を維持してきた。コートに立ったこの日は全体練習後、PG柏倉哲平(26)ら若手とともにフォーメーションの確認をした。そこに、PFリチャード・ヘンドリックス(33)が加わり、細かくアドバイスを送った。

チーム全体でミッチェルの調整をサポートする。「ずっと以前からここにいたような気分だ」。自分をすんなり受け入れてくれたチームにすぐになじんだ。「琉球戦は連勝を目指す。チームが勝つためにプレーする」。Bリーグデビューを前に、ミッチェルのテンションは高まった。【斎藤慎一郎】

◆チャールズ・ミッチェル 1993年10月23日生まれ、米国ジョージア州出身。メリーランド大、ジョージア工科大を経て、16年にオランダでプロ入り。チェコ、アルゼンチンのリーグでプレーした後、19-20年は台湾リーグの台湾銀行に所属し、30試合出場で1試合平均10・5得点、同12リバウンド。203センチ、122キロ。背番号0。