世界ランキング1位の国枝慎吾(36=ユニクロ)が今季4大大会全制覇に向け、最高のスタートを切った。同19位で大会推薦のカッタネオ(フランス)に6-2、6-0のわずか49分で圧勝。実力の違いを見せつけた。「昨年の全仏以来のクレー。プレーは良かったと思う」と話した。

国枝は、今年の全豪で2年ぶり10度目の優勝を遂げると、9月の全米も制覇。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、7月のウィンブルドンが開催中止に追い込まれたため、残りの4大大会は、この全仏だけだ。もし全仏を制すれば、今季4大大会のシングルスを無敗で終えることができる。

先日、東京オリンピック(五輪)組織委員会に、無観客で行われた全米の新型コロナ感染症対策について話した。ただ、今大会は、1日1000人までだが、観客を入れていることもあり「少し緩さを感じる」。それでも、「ずっと無観客でいるわけにはいかない。こうやって、バランスを取りながら道を探っていくのは大事」と、観客を入れての開催に、一定の理解を示した。

◆全仏オープンテニスは、WOWOWで連日生中継。また、WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中。