B1新潟が緊急補強を行った。9日、前三河のSFマーク・セントフォート(31)の獲得を明らかにした。同日、先だってCチャールズ・ミッチェル(26)との契約解除を発表。7日に行ったメディカルチェックの結果が不適格だったため。またセントフォートは9日にチームに合流し、10日の琉球戦(沖縄市体育館)から出場可能になる。今季のアウェー初戦は混乱を越えて迎えることになった。

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新潟は「突貫工事」で琉球戦に臨む。セントフォートは9日、沖縄でのチーム練習に合流。クラブを通じて「新潟、そしてファンの皆さんの思いを背負って、より多くの試合に勝つために全力でチームの手助けをしていきます」とコメントした。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外国籍選手の入国が規制されたことに伴い定められた追加契約で、9月に三河に加入。5日に契約解除になっていた。三河では開幕節SR渋谷戦2試合に出場し、計4分46秒間の出場で5得点3リバウンド。昨季はB3さいたまで39試合に出場し、1試合平均17・9得点、9・8リバウンドを記録した。新潟の小菅学社長(46)は「彼にはチームの課題のリバウンドとエナジーを与えることを期待したい」と話した。

8日のうちに小菅社長はSF池田雄一主将(37)にミッチェル不在を伝えた。ミッチェルは7日のメディカルチェックで不適格と判定され、この日、契約解除が発表された。9月20日に来日し、新型コロナウイルス感染予防のための2週間の隔離期間を経て、6日から練習に参加したばかりだった。新潟は4日の横浜戦で今季初勝利を挙げ、琉球戦はミッチェルも出場予定だった。小菅社長は「開幕に間に合わず、次(琉球戦)からだと思っていた。残念というか、言葉になりません」と胸の内を明かした。

セントフォートの加入で開幕の横浜戦のように外国籍選手がSFロスコ・アレン(27)、PFリチャード・ヘンドリックス(33)の2人で戦わなければならない状態は回避した。ただチームへのフィットは未知数。積み重ねてきたバスケの真価が問われる試合になった。

◆マーク・セントフォート 1988年11月5日生まれ、バハマ出身。米国のサバンナ州立大、ワーナー大を経て、13年から米マイナーリーグでプレー。16年からはフランス、タイ、バハマのリーグに所属した。19-20年はB3さいたま、20年9月にB1三河と契約した。ポジションはSF。200センチ、95キロ。背番号0。