ホーム開幕戦となった川崎が大阪に勝利し、今季2勝目を挙げた。

「ビッグマン」たちがコート内で躍動し、勝利を導いた。日本国籍を取得している207センチのファジーカス、204センチカルファニ、203センチアギラール、208センチヒースの4人でチーム全体の約7割の52得点、29リバウンドを記録。ファジーカスを含めた3人が同時にコートに入ってプレーする時間には、ゴール下に高身長の選手が密集し、激しいボールの奪い合いが展開された。チーム最多26得点、9リバウンドのファジーカスは「全員が3点シュートを打てるのが強み。みんなとやっていて楽しい」と納得の表情を見せた。

コロナ禍でチームへの合流が8月となったファジーカス。それ以外の3選手は9月にずれ込み、4人がそろってから開幕まで数週間しかなかった。納得のいくチーム作りはできておらず、佐藤ヘッドコーチ(HC)は「試行錯誤の段階」という。ファジーカスも「合流して日が短いので、他の選手がどこでシュートを打ちたいとかが把握できていない」と話す。練習で3人を同じチームに入れると偏ってしまうため、今後も試合で試していきながら組み合わせを考えていくという。

アギラールは昨年3月の加入後すぐに、リーグが中断したが、他の3人は昨年から所属しており、メンバーが変わってないことがチームの強みだ。ファジーカスは「スペースを空けてくれるし、役割分担もできている。練習していけばもっと良くなる」と手応えを感じている。佐藤HCも「誰が出ても変わらないバスケットを目指している。4人と誰を組ませるか、試しながらやっていきたい」とスタメンを固定せずに戦っていく方針だ。ビッグマン4人が今後、試合を重ねながらかみ合っていけば、他チームにとってさらに脅威になる。【松熊洋介】