秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が、京都ハンナリーズ(西地区)を79-68で下し、開幕4連勝。得失点差で宇都宮を上回り、東地区首位に立った。

息詰まるシーソーゲームを制した。前日の第1試合では1度もリードを許さず大勝も、ホームで今季初勝利を狙う京都は激しい守備で対抗した。第3Q、8点リードから2点差に迫られたところで古川孝敏(32)が連続2P。第4Qにはいきなり3Pで逆転を許すも、再逆転後に長谷川暢が立て続けに3Pを決め、要所で勝負強さを見せた。長谷川は「苦しい試合でしたが、今シーズンは強く攻める気でいけとヘッドコーチ(HC)から言われていた。迷わず3Pを狙って、それを決めることができてよかったです」と接戦を振り返った。

今季は、コロナ禍による外国籍選手の来日遅れや、契約解除もあり、日本選手のレベルアップは不可欠だった。長谷川は「日本人選手が点を取らないといけないと言われていた。積極的にみんなで攻める形ができているし、秋田らしくDFを激しく走るバスケができていると思う」と、手応えを口にする。

入国制限による特別措置で、B3岩手ビッグブルズから期限付き移籍となっていたエリック・ニッセン(25)のラストゲームを勝利で飾った。前田顕蔵HC(38)は「ニッセン選手が最後だったので、勝ちたいという気持ちも非常に大きかった」。試合後には真っ先に古川がハグをするなど、緊急事態を支えてくれた仲間に全員で感謝した。

今節から出場可能となった2季目のハビエル・カーター(29)も、チーム最多17得点とフィット。唯一の新外国籍選手・206センチのPF・アレックス・デイビス(28)も合流する。B1で初の開幕連勝、そして初のアウェー4連勝と、最高のムードで17日のホーム開幕戦(琉球戦)を迎える。前田HCは「やっと秋田に帰れます。秋田で開幕しますので、秋田でぜひ暴れましょう」と熱いブースターにメッセージを残した。