規格外の大きさに警察官もビックリ!? 全国大学ラグビー選手権で初優勝を目指す天理大のCTBシオサイア・フィフィタ(4年)が13日、奈良・天理警察署の一日署長を務めた。

フランカー松岡大和主将、SO松永拓朗(ともに4年)と特殊詐欺被害防止啓発活動に参加。23年W杯フランス大会の日本代表を狙う、トンガ出身のフィフィタは「(このような体験を日本でするとは)思っていなかった。(試合より)これの方が緊張します」と本音を漏らした。

今年は世界最高峰スーパーラグビー(SR)の日本チーム「サンウルブズ」の一員として、全6試合に先発。各国のトップ選手相手に戦ったフィフィタは、CTBながら187センチ、105キロと国際レベルの体格を誇る。署の担当者によると、この日用意された制服は、奈良県警が保管する30段階のサイズの「一番大きいもの」。事前に試着をしたというが「それでもキツそうでしたね」と目を丸めた。

天理警察署管内では今年1~9月で特殊詐欺の被害が10件発生。被害額は約5000万円で、19年の同期間と比べて約3800万円増えているという。

8月に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となった天理大は、今月11日に今季トップチーム初戦となる関西大学リーグ交流試合を消化。関大に48-12で勝利したが、フィフィタは「攻撃のところで(相手の)プレッシャーに負けている。攻撃の練習をしていきたい」と満足していない。目指すは11月7日開幕の関西大学リーグ5連覇、全国大学選手権での日本一。特殊詐欺被害防止啓発ポスターでもポーズを決めたチームの顔が、さらにギアを上げる。【松本航】