バスケットボールBリーグのレバンガ北海道、新外国人ポイントガード(PG)、ジョーダン・テイラー(31)が13日、札幌市内で契約会見を行った。

9日に合流し、約1時間のチーム練習だけで10日の富山戦で17得点。2戦目もチームトップタイの22得点をマークした。すでにエース級の活躍を見せる北海道初の外国籍PGが、17日のホーム開幕島根戦(札幌・北海きたえーる)勝利を誓った。

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北海道のファンの前で、奇想天外な化学反応を起こす。17日のホーム開幕戦に向け、新外国籍PGのテイラーは「コーチのスカウティング映像をみながら、しっかり考え、チームの勝利に貢献したい。お互いの特長を知れば、もっと大きな力を発揮できる」と意気込んだ。

わずかな練習時間で、十分すぎるパフォーマンスを披露した。9月24日に入国。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2週間隔離生活を強いられた。チームに合流したのは富山戦前日の9日。1時間ほどの練習に参加しただけだったが、デビュー戦でいきなり17得点。翌11日の同戦も、得点源ニック・メイヨ(23)に並ぶチーム最多22得点を挙げてみせた。

状況を見据え変幻自在に役割を変えられる。「自分で攻めていった方がいい場合は得点を、味方を生かした方がいいときはアシスト。と、判断しながらチームに貢献したい」。北海道では過去センター、パワーフォワードなどインサイドの外国籍選手を補強してきたが、今季初めてPGを獲得。清永貴彦GM(46)は「点を取れるガードはいるが、さらにチームを回し、周りを生かせる力があるのが、獲得の理由」と説明する。東地区10チームの中でも外国籍PGはテイラー含め2人だけ。新たな取り組みで上位を狙う。

すきな日本食は、すし。22歳のとき「カリフォルニアで食べてからとりこになったよ。サーモンとツナが好き」。隔離生活で外出できない間も、スタッフに届けてもらった。北海道の文化もチェックしており「温泉が多いと聞く。イタリアでよく行った。31歳と体のケアも大事な年齢なので、温泉効果も生かしたい」。食も文化もバスケットにも適応力のあるクレバーな司令塔が、新風を注ぎ込む。【永野高輔】

◆ジョーダン・テイラー 1989年9月30日、米ミネソタ州ミネアポリス生まれ。ウィスコンシン大を卒業後、イタリアでプロ生活を始める。イスラエル、ドイツ、トルコ、フランスなどでプレーし今季から北海道。10月10日富山戦でBリーグデビュー。好きな日本食は、すし。187センチ、88キロ。背番号は2。

◆テイラーの活躍 デビュー戦の10月10日富山戦は、17分13秒出場。3点シュート2本を含む17得点、3アシストを記録し、チームは94-82で勝利した。翌11日の同戦はさらに出場時間を延ばし、19分46秒の出場。試合は84-92で敗れたが、メイヨと並ぶチームトップの22得点を挙げ、トータルリバウンド5、1アシスト。2試合で39得点4アシスト。