19年ラグビーW杯日本代表FB山中亮平(32=神戸製鋼)が13日、海外挑戦に意欲を示した。

三菱地所主催の「オンライントークラグビー世界大会2020」に出演。山中は12日に発表された日本代表NO8姫野和樹(26=トヨタ自動車)のスーパーラグビー(SR)挑戦に刺激を受けたことを明かし、「まずは神戸製鋼でしっかり頑張って、若い時からの目標だったSRのチャンスがあれば挑戦したい」と語った。

進行役のWTB山田章仁(35)と元スコットランド代表主将でSHのグレイグ・レイドロー(35=ともにNTTコミュニケーションズ)らとやりとりする中で、代表活動中に呼び名が「ダッシュ山中」となったことを明かした。“ダッシュ山中事件”と題して、一部始終を詳しく話した。15年代表合宿のフィットネストレーニング中に、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(60)から走り出しが遅いことを注意され、「ダッシュ山中、ダッシュ!!」と何度も怒られたという。その後、その場面の映像がNHK特集で放送され、チーム内で「ダッシュ山中」のあだ名が定着。それ以降は、特に走り出しを意識して成長を実感したという。「エディーさんのおかげで4年後の19年W杯に出られた」と元指揮官に感謝した。

コロナ禍の影響で年内の代表活動は見送りとなり、制限のある中で来年1月にトップリーグが開幕する。32歳の苦労人は「チームの雰囲気もよく、良いスタートが切れている。しっかり準備したい」と3カ月後を見据えた。