日本水連は13日、オンラインで臨時常務理事会を開いて、女性問題で揺れる競泳男子の瀬戸大也(26)について、「年内の活動停止」などの処分を決めた。

日本水連は「競技者資格規則」第8条第1項「スポーツマンシップに違反したとき」と同第6条「その他本連盟及び本連盟の加盟団体の名誉を著しく傷つけたとき」に抵触するとした。処分は重い順に<1>登録資格の剥奪<2>登録期間の停止<3>けん責<4>戒告。瀬戸は<2>で実質的に2カ月半の登録停止。停止の活動は同連盟公式大会への出場、強化合宿、海外遠征への参加。競泳国際リーグ(10~11月、ブダペスト)と日本選手権(12月、東京アクアティクスセンター)は出場不可。ただプールでの練習可能だ。

その他はスポーツ振興基金助成金20年下半期の推薦停止、同連盟教育プログラムなどを受講する。青木会長は「五輪内定選手として『水泳日本選手団行動規範』に準じた行動をするものと期待していたが、一連の行動はそれに反したもので大変残念であった」。同規範も「スポーツマンシップに反する発言や行為」と禁止している。一方で瀬戸の昨夏世界選手権金=五輪内定は維持。青木会長は「しっかり反省して、精神的にも成長して、五輪に向かってほしいという期待」。

瀬戸はマネジメント会社を通じコメントを発表。「どうしたらご迷惑をおかけした皆様におわびできるかを自分自身に問い続けてきましたが、私にとってのおわびはこれからも水泳で努力していくことだと考えています。私の無責任な行動で深く傷つけてしまった家族からの信頼を回復し、家族からも皆様からもスイマーとして再び認めていただけるよう、一からやり直す覚悟で真摯(しんし)に水泳と向き合っていきたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」とした。