B1新潟は14日、第3節滋賀戦(17、18日、新潟市東総合スポーツセンター)に向け、アオーレ長岡で練習を行った。B1三河から移籍し、前節琉球戦前日の9日にチームに合流した新外国籍選手、SFマーク・セントフォート(31)が本格的に練習に参加。試合に合わせ、チームに溶け込もうと汗を流した。

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ドレッドヘアを頭上でまとめ、ヘアバンドを巻いた個性的な風貌。そんなセントフォートのメンタルは“フォア・ザ・チーム”に満ちている。全体練習後、若手に相手をしてもらい、攻撃のフォーメーションを練習。「一刻も早く覚えたい」。チームメートに質問を浴びせながら30分以上を費やすなど、滋賀戦へ意欲をにじませた。

福田将吾監督(36)は「身体能力が高い」と評価する。新潟デビューとなったアウェー琉球戦(10日)は16分54秒の出場で13得点、5リバウンド、ブロックショット2本。ジャンプ力と走力を発揮した。ただ、「自分の得意なプレーより、チームの求めることに徹する」と自我は出さない。アニメ「ONE PIECE」の大ファン。お気に入りのキャラ、主人公ルフィのように仲間のために力を尽くす。

突然の移籍だった。メディカルチェックで不適格となったCチャールズ・ミッチェル(26)との契約を新潟が9日に解除。B1三河との追加選手契約を5日に解除されていたセントフォートは、獲得の打診を受けるやすぐに契約。沖縄での9日の試合前日練習に合流した。「いつでもできるように準備していた」。チャンスをものにしようとテンションは高まっていた。

昨季はB3埼玉でプレー。9月から所属のB1三河では2試合、計4分46秒の出場にとどまり、新潟が本格的なB1挑戦の舞台となる。「毎試合、勝つことだけを考える」。チームは現在2連敗中。ホームデビューでの「連敗ストップ」を誓った。【斎藤慎一郎】