B1新潟アルビレックスBBは、20-21年シーズンに向けた体制づくりを進めている。小菅学社長(46)がリーグ参戦5季目を迎えるチームについて、連載「小菅学社長のBBコラム」(毎月第1、3金曜掲載予定)で裏話を交えて紹介する。

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今週末(17、18日)、新潟アルビレックスBBは西地区の滋賀と新潟市東総合スポーツセンターで対戦します。今季最初で最後の新潟市での開催。皆さまも、ぜひ、会場で応援をよろしくお願いいたします。

00年に創設された私たちのクラブは今季、20周年を迎えました。私がフロントスタッフとして入社したのは05年。クラブの歴史のうち15年に携わってきました。当時はちょうどスーパーリーグからbjリーグに移行するタイミング。後援会員の獲得や地区後援会の設立などに携わり、2年目から試合のオペレーションを担当しました。そのころ、プロバスケ自体があまり知られていませんでした。オールスターゲームを誘致するなど工夫を凝らす毎日でした。

14年、現職に就いた途端にbjリーグとNBLの統合、Bリーグ創設の話が進みました。B1参入条件は売上高2億5000万円以上、収容5000人の試合会場確保とさまざま。社長に就任し、いきなり大きな課題に直面した当時は日々、ジェットコースターに乗っているような心境でした。B1参入が最初の審査で保留になり、2度目で決まった時、発表の場で他クラブの社長さんと泣きながら抱き合って喜びました。

今、バスケ界のトップカテゴリーで戦い続けられているのは自分たちが何かをしたからだとは思っていません。アオーレ長岡というホームアリーナを用意してくださった長岡市、多くのパートナーさん、そして新型コロナウイルスの影響がある中でも、チケットを買って応援に来てくださるお客様があってのことです。

節目の20周年。チームにとっても支えてくださる皆さんにとっても、いいシーズンになってほしいです。

あと、私事ですが、16日は47回目の誕生日なんです。ぜひ、白星を…。(新潟アルビレックスBB社長 小菅学)

◆小菅学(こすげ・まなぶ)1973年(昭48)10月16日生まれ、阿賀野市出身。安野小3年の時にバスケットボールを始め、水原中3年時は全国中学大会ベスト16。新潟工では1年時からベンチ入りした。青学大を経て、05年に新潟の運営会社、新潟プロバスケットボールに入社。14年から社長を務める。