アメリカンフットボール日本代表主将の近江克仁(24)が、日本人初のNFL入りへ1歩前進した。NFL予備軍が参加するプロリーグTSL(ザ・スプリング・リーグ)のアルファズに所属することが16日までに決まった。

2017年に創設されたTSLは、いわばプロのスカウトが選手を評価するためのリーグ。ここからNFLやCFL(カナダのプロリーグ)に多くの選手を送り込んでいる。

今年のTSLは米テキサス州サンアントニオで10月27日~11月18日にリーグ戦が開催され、11月第4週に決勝が行われる。このうち7試合が米テレビ局FOXの傘下FS1で放送されることが決まっており、近江のプレーが全米で流れる可能性もある。

近江は今年3月、日本代表の主将としてTSL選抜と対戦。敗れたものの、自らタッチダウンレシーブを記録するなど、米国選手相手のプレーに手応えをつかんだ。その後、招待されていたCFLのコンバイン(セレクション)は新型コロナの影響で中止となったが、アメフト本場でのプレー機会を求めて夏に渡米。TSL参加に向け準備していた。

◆近江克仁(おうみ・よしひと)1995年11月6日、大阪市生まれ。立命館宇治中で関西選手権優勝、立命館宇治高では全国優勝。立命館大2年時の2015年に甲子園ボウルを制し大学日本一に。18年からIBMに所属し、19年Xリーグのリーディングレシーバーに。20年日本代表主将に就任。181センチ、81キロ。