駐日オランダ大使館は16日、「ユリ新品種命名式」をオンラインで開催し、新品種を「Kodaira」と名付けたことを発表した。

駐日オランダ大使のペーター・ファンデル・フリート閣下が、オランダ留学をきっかけに世界のトップに躍進した18年平昌冬季五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)をたたえて命名。自身の名字が名付けられたことを受けて、小平は「多くの人々の心を温かくし、前に進む勇気を届けてくれる存在になることを願っています」とコメントした。

ユリの世界的な産地でもあるオランダでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で結婚式やイベントなどが中止になり、ユリが大量廃棄された。球根生産にも影響し、日本のユリも大打撃を受けた。フリート閣下が両国の希望の懸け橋になるよう願いを込めて、新品種を「Kodaira」と命名した。

小平は14年から2年間のオランダ留学を経て、平昌五輪で金メダルと銀メダルを獲得。500メートルで国内外37連勝するなど世界トップのスプリンターとして君臨している。