早大が初の3連覇へ冷や汗の白星発進となった。パントブロックから、第2QにQB宅和がWR河波へ16ヤードのTDパスを決めて先制した。後半早々、初昇格の桜美林大にTDランを許し、TFPキックはブロックで阻止も7-6と1点差に迫られた。その後は守備が反撃を抑えて、残り1分を切ってからセーフティーで2点を追加。9-6でなんとか振り切った。

早大は最初の攻撃で、2プレー目にランも自陣でのファンブルロストとなった。2度目はパントが飛ばず。3度目はまたファンブルロスト。ミスの連発も守備がなんとか踏ん張り、パントに追い込むとブロック。初めて敵陣でのチャンスをつかむと、3プレー目にTDパスを決めて先制した。その後は2本のFGは失敗する。後半も2度のファンブル、反則などで、攻撃はチャンスすら作れなかった。

後半は最初の守備で、ついにランでのドライブを許した。7プレー目にQB水越に3ヤードのTDを奪われる。TFPキックは阻み1点差のリード。残り4分を切って、桜美林大が自陣でランでのギャンブルも、DL亀掛川が2ヤードロスに仕留めた。残り1分からの守備でもパスにDL永山がラッシュし、水越がたまらずエンドゾーン内でインテンショナル・グラウンディングの反則。貴重な2点を奪い取ってやっと決着をつけた。

高岡監督は「ミスの連発だったが、なんとか勝てた」と苦笑いしきりだった。5ファンブルに、パンターも再三ボールを落とした。「雨も想定して練習している。言い訳にならない」。DB大西主将も「ミスが多すぎ。練習でできないから、試合でもできない。覚悟を決めて、完成度をもっともっと上げていかないといけない」と厳しい表情だった。