レバンガ北海道は島根スサノオマジックに85-93で敗れ、ホーム開幕戦2年連続白星は飾れなかった。第2クオーター(Q)まで42-41の1点リードで折り返したが、後半に守備がはまらず、逆転されて追いつけなかった。今季の本拠地初戦には2365人のファンが駆けつけたが、最初の歓喜の瞬間は持ち越された。

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ホーム開幕戦の重圧が北海道の選手を襲った。2365人がスタンドをチームカラーに染めた。新型コロナウイルスの影響で声援は禁じられていても、手拍子で後押しした。ファンからコートにも伝わる高揚と期待。彼らに勝利を届けるべく、前半は取って、取られて、競り合ったが、後半に守備が崩れた。

第4Q途中で最大18点リードを許すまで追い詰められた。最終的には8点ビハインドまで縮めたが、昨季の西地区6位の相手に屈した。今季就任した宮永雄太監督(39)は「重い入りになったのはホーム開幕戦の堅さ」と分析。そして「DFのチームの約束事がまだ全員に浸透していない時間帯があった」と敗因を挙げた。

12選手中、新加入が6人の新星レバンガを表現するため、全員がコートを走り抜いた。相手には3点シュートを21本中10本成功されるなど、アウトサイドを制圧できなかった。そんな中、新外国人のメイヨが両チーム最多26得点で奮闘したが、全体での意思疎通面でかみ合わない場面が失点につながった。

それでもファンの前で試合ができる喜びをかみしめた。試合後、チームを代表してあいさつした橋本主将は「大変な状況のなか、たくさん応援してありがとうございます」と感謝。そして誓った。「一生懸命戦う姿勢を応援してもらいたくて今季臨んでいる。チーム全員で頑張っていく」。前節まで同一カードで2連敗はしていない。18日こそ、ホーム初勝利で喜び合う。【保坂果那】