萩野公介(26=ブリヂストン)が、1分52秒73で優勝した。17日の400メートルに続く個人メドレー2冠。年内活動停止の瀬戸大也(26)について「ずっと戦ってきた仲間。年明けにレースできることを楽しみにしている」と語った。女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(25)が2分5秒09、男子100メートルバタフライは川本武史(25)が49秒54で、ともに日本新を記録した。

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萩野が、幼少期からのライバル瀬戸との再会レースを望んだ。今大会も国際競泳リーグも、ともに戦う予定だった瀬戸が女性問題により日本水連の処分を受けて不在。「彼とはずっと戦ってきた仲間。年明けから一緒にレースできることを楽しみにしていますし、去年の彼はもっと速いタイムで泳いでいた。また一緒に会った時はレースをして、戦える準備をしていきたいなと思っています」。延期された東京五輪イヤーとなる21年でしのぎを削ることを願った。

苦しんだ日々を振り払うように、飛ばした。200メートル個人メドレー決勝。前半は自身が持つ日本記録を0秒04上回るペースで折り返した。後半に失速して日本記録には2秒26届かなかったが、個人メドレー2冠を達成。かつては最初のバタフライで集団に埋もれていたが、今大会はとにかく前に出た。「前半から積極的に、自分らしいレースができた。すがすがしいレースが久しぶりにできた」。

19年春にモチベーションの低下を理由に3カ月休養した。瀬戸から「ニュー公介になって戻ってきてほしい」と言われた。ブランクを作った理由は異なるが、プールで再び会った時には全力でライバルに勝負を挑む覚悟だ。【益田一弘】