春の近畿大会優勝校である東海大大阪仰星が北野に大勝し、花園への第1歩を踏み出した。

第100回の記念大会はコロナ禍に揺れながら、関係各所の尽力で開催が決まった。湯浅大智監督(39)は「ラグビーのできることがこんなにうれしいと感じる時代。感謝に尽きます。選手には『今日、仰星とやってよかったと相手が思えるプレーをしよう』と言っていました」という。30分ハーフで前半58点、後半85点。試合開始から一切緩まず、最後まできっちり攻めきった。

相手の北野は戦前から大阪代表6度を誇る。部員減少で一時は他校との合同チームで予選に出場していたが、単独チームに復帰して3大会目になる。湯浅監督は学業、ラグビーをやり抜く北野をリスペクトする。「やると決めたら、最後までやりきる。それはすごいこと。学力の偏差値は積み重ね。私はラグビーにも偏差値があると思っています」。現在のチームは「知的」「コンタクト」「ラン」のフィットネス追求をテーマに掲げる。

大阪府予選第1地区代表の座は、決勝で大阪桐蔭と争う可能性が高い。やり抜く、やりきることを意識し、花園切符を狙っていく。