異例のシーズンを迎えることになったフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ。その第1戦となるスケートアメリカ(ラスベガス)が23日(日本時間24日)が幕を開ける。

22日(日本時間23日)には男子の公式練習が会場で行われ、19年世界選手権覇者のネーサン・チェン(21=米国)、同銅メダルのビンセント・ジョウ(19)らが精力的に汗を流した。

試合は無観客で行われる。観客席にはファンの顔写真が印刷されたボードが並べられており、チェンはインスタグラムでその様子を撮影した動画を投稿した。フリーの曲かけ練習では、3種類の4回転ジャンプを含み、ほぼ完璧に近い演技を披露するなど仕上がりは上々な様子。今季は統計学を学ぶイエール大学の休学を決断。練習後のインタビューでは、「スケート界以外でも、今は世界でいろいろな事が起きている。それを理解するのは重要だと思う」と述べた。

男子ショートプログラム(SP)は日本時間24日午前9時58分に開始される。女子SPは午前8時9分、ペアSPは11時47分、アイスダンスのリズムダンス(RD)は午後1時36分から開始となっている。

今季のGPシリーズは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、変則開催が決定している。「1人1大会」「母国または練習拠点国(エリア)」に出場が制限されている。さらに第2戦スケートカナダ(10月30~11月1日、オタワ)、第4戦フランス杯(11月13~15日、グルノーブル)の中止が発表されている。