ホンダ勢がやや不運に見舞われた。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが2位につけたものの、レーシングポイントのランス・ストロールと高速のターン1で接触。各車のタイムアタックのタイミングに誤解があったため起きた事故であり、スチュワード(競技会審査委員会)の審議の結果ペナルティーはなしとの裁定が下っている。

「彼がそのままターンインしてきて、ビックリしたんだ。あれ以外に行き場所がなかった。僕はアタックラップを開始したところで、彼はアタックラップを終えたところだった。どうしてこうなってしまったのか僕には分からないけど、これはFP2だからね、こういう接触が起きてしまったのは残念だ」(フェルスタッペン)

メルセデスAMGとは0・595秒差だが「ロングランのペースを見てもまだ彼らは速い。もちろん絶対に不可能ということはないし、僕らも諦めることなくベストを尽くす」としている。

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー車がコース上にストップして出火する場面もあったが、これは突然電源が落ちてストップし、内部の熱が元で出火したものだった。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明している。

「電源がシャットダウンし、戻ってくるとかそういうレベルの時間もなくていきなりストップしました。シャットダウンするとデータが取れなくなってしまうので、今我々がデータ上で分かっているのはそこまでです。これから詳細を確認するという状況ですが、炎によるダメージと、消火器がかかってますのでそのダメージをちゃんと確認して、1つ1つのユニットがどういう状況なのか確認します。明日に向けて換装しますが(既存の)プールから出しますのでペナルティーはありません」

(米家峰起通信員)