昨年準優勝のパナソニックは白星発進も、攻撃に課題を残した。昨季6位の東京ガスとの初戦で、第1QにTDランで先制。第2QにもFGとRBミッチェルが41ヤード独走TDランを挙げ、前半で17-0とリードした。後半にも3TDを挙げて38-0で勝利した。

守備は5インターセプトをマークし、最後まで得点は与えずに完封した。荒木監督は「春の初戦のようだったが、守備は球際の集中力やいいパシュートだった」と合格点を与えた。一方で攻撃には「なんかしんどい。正直もうちょっとできるかと思った」と渋い顔だった。

QBは期待の石内が先発したが、パスの安定感を欠いた。エースQBロウレンスは約3週間前に来日し、練習参加はこの1週間で2回だけでの出場。「細かいタイミングが合ってない。攻撃力は練習しないと上がらないので」と練習不足が如実に表れた。

今季は7チームが2ブロックで変則リーグ戦後、1位同士が日本一を争う。オール三菱が辞退し、パナソニックは2試合だけでいずれも遠征となる。次戦は11月21日にオービックと、1位争いの決戦が予想される。昨季は1勝1敗だったが「攻撃の精度をどれだけ上げられるか」と、これからの1カ月でレベルアップを期した。