バスケットボールBリーグ3部に相当するB3ベルテックス静岡は27日、ラシード・ハザード監督(44)に重大な契約違反があり、契約解除に至ったと発表した。

米ロサンゼルス出身のハザード氏は19-20年シーズン途中に静岡にコーチとして加入し、今年2月に監督就任。5月に20-21年からの2シーズン契約を新たに結び直した。クラブによると、ビザ取得のため米国に一時帰国した後もしばらくは連絡が継続的に取れていたが、8月下旬から本人や代理人からの返信が途絶え、連絡が一切取れない状態になった。そして9月3日、NBA下部のGリーグとの契約が決まったことを理由に、静岡との契約解除を求める一方的な連絡が本人から届いたという。

これに対して静岡は、二重契約にあたると判断。ハザード氏やGリーグ、そしてNBAに抗議書簡を送り、交渉を続けてきたが、事態は進展せず今回の契約解除に至った。

静岡はこの日、新監督としてアルゼンチン出身のファクンド・ミュラー氏(47)と契約合意に至ったことも発表した。

B3は昨年は9月に開幕したが、コロナ禍のため新しいシーズンのスタートは来年1月に延期。B3とB2の間での昇降格を行わないことも決定している。