ラグビーのニュージーランド代表に「ネクスト・ロムー」と期待される新星が誕生した。オーストラリアとの定期戦で鮮烈なデビューを飾った21歳のWTBケーレブ・クラーク。巨体から規格外の突破力を誇ったスター、故ジョナ・ロムーさんをほうふつさせ「緊張はまだある。特別なユニホームを着てホームでプレーできたのは楽しかったし、幸せだ」と地元メディアに初々しく語った。

引き分けだった11日の定期戦初戦で途中出場し、18日の地元オークランドでの2戦目で初めて先発に名を連ねた。180センチ台の身長に、体重107キロの体格を生かした驚異の突進力を発揮し、27-7の勝利に貢献。「ボールを持ったら何も考えずにただ走れ、守備ではタックルをしろと、みんなが声を掛けてくれた」と仲間に感謝した。

かつてトップリーグのリコーにも所属した父エロニさんも元代表で、ロムーさんと一緒にプレーした経験を持つ。ロイター通信によると、参加していた7人制代表の大会が新型コロナウイルスの影響で軒並み中止となり、所属するスーパーラグビーのブルースでの活動に注力できたことが15人制代表への道を開いた。

昨年のワールドカップ(W杯)日本大会にも出場した代表のサム・ケーン主将が「特別な選手」と認める逸材。定期戦の2戦目でロムーさんと同じく、「オールブラックス」の11番を背負ったクラークは「ずっとそのユニホームを見て育った」と感慨深げだった。(共同)