国際体操連盟(FIG)は29日に緊急記者会見を開き、内村航平(31=リンガーハット)がPCR検査で陽性反応を示したと発表した。

◆内村航平の近況 6月、両肩痛の影響から東京五輪の金メダルを目指して、種目別の鉄棒に絞ることを明言した。2連覇中だった6種目の合計で競う個人総合、2連覇がかかっていた団体総合への出場の可能性がなくなった。

昨年4月の全日本選手権で予選落ちし、昨年10月の世界選手権代表から外れた後も、患部に通算100本以上の注射を打つなど治療に励んだが、完治のめどが立たなかった。

スペシャリストとしてのデビュー戦となった9月の全日本シニア選手権(群馬)では、新技のH難度の離れ技「ブレトシュナイダー(コバチ2回ひねり)」を披露したが連続技につなげられず、14・200点で6位。「悔しい気持ちが8割、1割は『どうしてなんだろう?』、もう1割は『しょうがないか』という気持ちですね」と語った。