体操個人総合で浜松城北工がアベックVを飾った。男子は中嶋将人(2年)が72・85点。女子は村木莉瑠(りる、2年)が52・75点で頂点に立った。2人の活躍もあり、同校は団体でも男女で優勝。中嶋は「お互いに1番しか狙っていなかったので良かった」。村木も「すごくうれしい」と、優勝杯を手に笑顔を見せた。

2人は、来年3月28日に予定されている全国選抜(北海道)の出場権も獲得した。この日、中嶋は新技に挑戦。跳馬の「アカピアン」は成功も、鉄棒の「コバチ」に失敗した。村木も、2週間前に負った左足首捻挫の影響もあって平均台で落下。床と跳馬には難易度を落とした演技で臨むなど“伸びしろ”を残した。

中嶋が「失敗した悔しさもある。1つ1つの精度を上げたい」と言えば、村木も「ノーミスで優勝したかった。今日できなかった技を入れて全体の完成度を上げたい」と先を見据えた。大舞台に向け、さらなる進化を目指す。【前田和哉】