ここまで3戦全勝同士の対決は、昨季大学王者の早大が勝利を収めた。

【前半】

帝京大0-7早大 早大が先制した。8分、スクラムからNO8丸尾崇真主将(4年=早稲田実)が持ち出し、CTB平井亮佑(4年=修猷館)に渡す。そのままポスト右にトライを決めた。SO吉村紘(2年=東福岡)のコンバージョンキックも成功した。

帝0-12早 13分に早大が追加点。CTB長田智希(3年=東海大仰星)のロングゲインから、WTB槙瑛人(2年=国学院久我山)が前進。最後は1年生のフランカー村田陣悟(京都成章)がインゴールの右隅に飛び込んだ。

帝7-12早 18分、昨季のリベンジを期す帝京大も地力を見せる。ラインアウトから攻めてCTB押川敦治(3年=京都成章)がトライ。FB奥村翔(4年=伏見工)のキックも成功した。

帝14-12早 24分、帝京大が逆転。帝京大が早大スクラムからボールを奪い、1年生NO8の奥井章仁(大阪桐蔭)がトライを奪った。

帝19-12早 29分、帝京大が連続攻撃からリッチモンド・トンガタマ(3年=OtahuhuCollege)が決めてリードを広げた。

帝19-19早 37分、早大がラインアウトから強力モールで押し込み、最後はロック下川甲嗣(4年=修猷館)。同点で折り返した。

【後半】

帝19-26早 13分に早大が再びリードする。相手反則のアドバンテージを持って右に展開。ハンドオフを受けたCTB長田が好ステップで守備をかわしてインゴールに駆け込んだ。

帝19-33早 4分後、右のタッチライン際を早大WTB槙が破ってリードを広げた。

帝24-33早 20分、左サイドで力強く前進。尾崎泰雅(4年=伏見工)が得点を奪い返した。

帝京大24-40 25分に早大がモールで押し込むと、最後は初出場初先発の4年のフランカー坪郷智輝(川越東)が初トライも記録した。

帝24-45早 37分に再び早大が追加点。中央から左ライン際で2対1の状況をつくり、抜けたWTB古賀由教(4年=東福岡)が独走して決めた。

帝29-45早 後半ロスタイム2分、交代出場の帝京大WTB杉原駿(3年=大阪桐蔭)が一矢報いる。

試合終了。早大が今季4戦全勝とした。34-32で逆転勝ちした昨年に続いて帝京大を退けた。

新型コロナウイルス感染症対策で、この試合から段階的に有料試合の観客数50%を目指していく中、前半戦最大の注目カードはチケット完売。6421人が詰めかけた秩父宮での熱戦を制した。前節までは上限が5000人だった。

マン・オブ・ザ・マッチには、初出場で大仕事をした早大フランカー坪郷が選ばれ、場内からも、早大フィフティーンからも大きな拍手を浴びた。【木下淳】