ここまで3戦全勝同士の対決は、昨季大学王者の早大が勝利を収めた。

開幕週で47-21と手を焼いた青学大を相手に、帝京大は第3週で122-0と圧勝している。映像を分析し、警戒を強めた早大の相良南海夫監督(51)が「重くて力強い帝京大さんの攻撃に対する守備がテーマ」と話した通り、我慢の守備から攻撃に転じた早大が、接点の攻防を制して逆転、逆転の試合を45-29で制した。

帝京大戦2年連続の白星を手にした後、報道陣にオンライン取材に応じた相良監督は「接点を前にして、選手が我慢強く戦ってくれたと思います」と、まずブレークダウンで体を張った教え子たちをねぎらった。

続けて、前半戦のヤマ場となった一戦について「(新型コロナウイルス禍で)通常のシーズンとは違う対抗戦。今年は1戦1戦、自分たちの現在地を測らないといけない中、積み上げてきたものが、どこまで通用するか。出し切れるか。そこを見ていた。選手たちがしっかりしたマインドを持って、前に接点を置いて戦ってくれた。今日の時点では通用したということ。手応えを感じることができた試合だった」と納得した。

4戦目を迎えたSH小西泰聖(桐蔭学園)とSO吉村紘(東福岡)の2年生ハーフ団も好調。指揮官は司令塔の吉村について「仕掛ける部分のプレー選択やキックも含め、非常に上手だった。この4試合で、だいぶ落ち着いてきたのでは」と高く評価し、4戦全勝で7日の筑波大戦、23日の慶大戦、12月6日の明大戦へ自信を深めた。【木下淳】