常翔学園が、同志社香里に逆転し、6大会連続39回目の花園出場を決めた。

前半7分、先制を許すも、同20分にNO8知念優来(3年)のトライで同点。流れを引き寄せると、同25分にはCTB池田翔太(3年)もラックから右へ持ち出し追加点をあげた。

後半も勢いそのままに5つのトライを決め、伝統校の意地を見せた。

先手を取られても、冷静だった。ロック木戸大士郎主将(3年)は「前半は競ると思っていたので焦りはなかった」。コロナ禍で満足に練習できない期間を有効に使い、リモートでミーティングを行った。同主将は「落ち着いて話し合い、同志社香里のように速い相手にどう戦うかを考え、みんなで実行することができた」と自粛期間の成果を実感。野上友一監督(62)も「先制されてもひるむことなく、辛抱強く前に出てプレーしてくれた」と選手をたたえた。

今年のテーマは「ベストゲーム」。味方も相手もリスペクトする意味を込めた。木戸主将は「花園優勝を目指してやってきた。100回の記念大会はプレッシャーになるので、自分たちのラグビーを貫きたい」。

18年度は花園でベスト8、昨季はベスト4。節目の大会で、常翔学園が6度目の全国制覇に挑む。【佐藤あすみ】