18年度全国優勝の大阪桐蔭が、17年度全国優勝の東海大大阪仰星との予選屈指の好カードに敗れ、予選2位校による近畿ブロック代表決定トーナメントからの花園切符獲得を目指すことになった。

この日は前半はFW戦で優位に立ち、ラックや敵ボールスクラムでのターンオーバーを連発。8-0で折り返したが、後半に失速した。綾部正史監督(45)は「前半は150点ぐらいの内容です。仰星さんのアタック力はナンバー1だし(トライは)3本ほど取られるだろうから、4本取ろうと言っていたんですが」という。

今年はコロナ禍で春の大阪総体がなく、1月新人戦(4ブロック開催)の優勝4校(両校、常翔学園、大阪朝鮮)がシードされて3地区に振り分けられ、抽選で東海大大阪仰星と大阪桐蔭が同地区となり、注目されていた。

大阪桐蔭は第100回記念大会で“増枠”となる近畿ブロック代表(1枠)を狙う。大阪第2地区2位布施工-同第3地区2位同志社香里戦の勝者に勝てば、大阪2位代表としてトーナメントに出場できる。

そこでまず奈良2位-和歌山2位戦の勝者と対戦。勝てば、京都、兵庫、滋賀いずれかの2位と決勝を行う。

綾部監督は「本来なら、ここで3年は引退ですが、まだ先に光がある。厳しいですが、いいように考えたい。今年少なかった公式戦の数をこなせるわけで、その経験値は大事です」。

いばらの道を乗り越え、より強くなって花園出場を果たすシナリオを描いた。

◆大阪桐蔭が花園に出るには 第2地区2位布施工科-第3地区2位同志社香里戦の勝者と大阪府2位代表決定戦を行い、勝てば、第100回記念大会の近畿地区代表(1枠)決定戦へ。2府4県の2位6校トーナメントで1回戦が<1>奈良-和歌山<2>兵庫-滋賀。準決勝は大阪-<1>勝者、京都-<2>勝者となり、勝ち抜く必要がある。