18年グランドスラム・デュッセルドルフ大会銀メダルの堀川(旧姓津金)恵(25=パーク24)が、決勝で渡辺聖子(21=帝京大)を下し、初優勝を飾った。

開始1分24秒、小外刈りで技ありを奪って優勢勝ち。両手の拳を力強く握り、喜びをかみしめた。3年半ぶりに国内大会を制し「1戦1戦大事に戦い、優勝という結果がついてきて素直にうれしい。新しい名前に変わって、今日は特別な日になった」と笑みを浮かべた。

ここ数年は伸び悩んだが、1人の男性のサポートが心身に良い影響を与えた。今年7月に柔道家の男性と結婚。登録名を夫の姓の「堀川」に変更して再出発した。コロナ禍で練習が制限される中、今大会に向けて、一緒にトレーニングに励むなど夫婦二人三脚で臨んだ。今後の大会開催は不透明な状況が続くが「自分のペースを崩さずに、一歩一歩進みたい」と前だけを見据える。

筑波大時代に指導した女子代表の増地克之監督も「まだまだ腐る年齢でもない。再挑戦の気持ちで新たな風を吹き込んでほしい」と、“教え子”の成長を期待した。