ノルディックスキー・ジャンプNHK杯は3日、札幌・大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われ、女子は高梨沙羅(24=クラレ)が合計251・2点で2連覇した。男子は佐藤幸椰(25=雪印メグミルク)が初優勝し、小林陵侑(23=土屋ホーム)は3位だった。

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女子は高梨沙羅(24=クラレ)が合計251・2点で2連覇した。1回目、128メートルで2位につけると、2回目133・5メートルで逆転した。大倉山での4連戦ラストを優勝で飾り「やっと自分の中で納得できるジャンプが飛べた」と、ほっとした様子で笑顔を見せた。

4日間での成長だった。「やっと大倉山の特徴をつかめた」。10月31日UHB杯2位、1日札幌市長杯2位、2日チャレンジカップ3位。表彰台には立つが、3連勝の伊藤有には及ばなかった。試行錯誤しながら飛び続け、やっとつかんだ勝利。それでも満足せず「私は大倉の修業が必要だなって思った」とさらなる向上心を見せる。

12月5日にノルウェー・リレハンメルで開幕するW杯まで1カ月。その前に国内で7戦をこなし、試合勘と手応えをつかむことができた。「(2月に)世界選手権もある。結果を残さなきゃいけない。できるだけ高い順位を得るために自分のできる限りのことをやっていきたい」。この日手にした自信とともに、高梨の22年北京オリンピック(五輪)プレシーズンが本格的にスタートする。【保坂果那】

▽女子で4戦連続優勝を逃し2位だった伊藤有希 いいイメージをつくっていきたい。飛べるありがたみを感じられる(札幌)5連戦だった。