立命大が、男女アベック優勝を果たした。1-1の同点のまま、サッカーのPK戦にあたるシュートアウト(SO)に突入。5-4で天理大を下し、男子は6年ぶり7度目の日本一。先に優勝を決めていた女子の声援にも後押しされ、05年以来2度目のアベック優勝を飾った。

SOは、5人を終えても決着がつかなかった。先攻後攻を入れ替えて、サドンデスに突入。先攻・天理大が外す。立命大は日本代表候補の藤島来葵(3年)が、冷静に決めた。藤島がスティックを放り投げるのを合図に、選手は歓喜のランニング。6年ぶりの頂点に酔いしれた。

最後のゴールを決めた藤島は「自分はセットプレーでシュートを任されているのですが、試合で決められなかったので、シュートアウトで取り返したいなという思いはありました。おいしいところを持っていけて良かったです」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

主将の青山将也(4年)は「気持ち良いです。とにかくうれしいですね。今大会が今年初めての大会だったので」と安堵(あんど)の表情。コロナ禍に苦しんだ1年での優勝に「一番大変だったのが、試合あるのかどうか分からない中、部員たちのモチベーションを保つこと。試合前になったらみんなモチべーションを上げてきた。大変ではありましたが、そういうのがあったからこそ、チームの輪が強くなったと思います。1試合1試合勝っていく中で完成度が高まってきて、個人個人の自信もついてきて、うまく波に乗れました」。

今季は「6冠」を目標に掲げていたが2大会は中止になった。今後は日本リーグ、全日本選手権、関西秋季リーグと大会と続く。青山は「まず1冠。あと2カ月くらいあるので、しっかり集中して勝ちきるホッケーをしていきたいです」。さらにチームの輪を高めて次のターゲットに挑むつもりだ。