柔道女子78キロ超級で16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの山部佳苗(30)が4日、所属先のミキハウスを通じて現役引退を発表した。

札幌市出身の山部は札幌本町小1年から競技を始め、札幌東栄中3年で全国準優勝。旭川大高3年時、全日本ジュニア優勝を果たし、山梨学院大を経て13年にミキハウス入りした。

15年世界選手権では78キロ超級で銅メダルを獲得。翌年のリオ五輪では準決勝で前回覇者のオルティス(キューバ)に敗れたが、3位決定戦でサイト(トルコ)に優勢勝ち。同階級における00年シドニー五輪から5大会連続の日本人表彰台を守った。初の五輪で金メダルの目標こそ果たせなかったが、表彰台では二人三脚で指導を受けてきた薪谷翠コーチらの顔を頭に浮かべて「メダルを渡せて良かった」とほっとした表情を浮かべた。

今年10月31日~11月1日に千葉で行われた講道館杯は準決勝、3位決定戦で敗れて5位。「これからも現役…どうだろう。しっかり(昨年手術を受けた)腰と相談しながら今後を考えていきたい」と話していた。6日に記者会見が予定され、自らの口で思いを語る。