東地区6位の秋田ノーザンハピネッツが金星をつかみ損ねた。11勝1敗の圧倒的な強さで首位を走る宇都宮ブレックスに69-72で敗戦。3連勝を逃した。これで戦績は8勝5敗。伊藤駿(30)が両チーム最多17得点、カディーム・コールビー(31)が17リバウンド、デイビスが11得点10リバウンドでダブルダブルを達成する奮闘を見せたが、あと1歩及ばなかった。

第1クオーター(Q)は激しいディフェンスが機能し、15-15の同点で終了。第2Qは徐々に点差を離され、前半を29-36で折り返した。第3Qは怒濤(どとう)の攻めで反撃。同Q残り4分33秒で開始時の7点差を追いついた。残り2分10秒、48-48の場面では、細谷が3点シュートを決めて勝ち越すなど1点リードで第4Qに突入した。同Q残り37秒1、65-65での3点シュート被弾が響いた。

首位相手に3点差での敗戦に前田ヘッドコーチは「非常に悔しい。選手たちも悔しいと思うし、こういうゲームで勝ちきれないと強いチームになれない」と総括した。それでも「自信をなくす内容ではない。まだまだ良くしていかないといけない」と前を向いた。

前節(7、8日)はホームで西地区の大阪エヴェッサに2連勝。負傷離脱した主力の古川とカーターを欠きながらも結果を残し、昨季2度しかなかった同一カード2連勝を「4」に更新した。今節宇都宮との激闘を繰り広げた勢いで、次節(14、15日)はアウェーで強豪千葉ジェッツをのみ込む。【山田愛斗】