フィギュアスケートと女優を両立する本田望結(16=プリンスホテル)が「通常モード」で姉を送り出す。

13日、グランフロント大阪うめきた広場(大阪市北区)の都市型仮設リンク「つるんつるん」で7年連続の初滑りを披露。今月14日~21年2月23日まで設置されるリンクの上で「今年はもちろん、来年も輝ける年になったらいいなと思います」と思いを込めた。

11月は姉の真凜(19=JAL)がグランプリ(GP)シリーズ第6戦のNHK杯(27~29日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出場。シニアとして初めて国内開催のGPシリーズに臨む。そんな姉に対して本田は「普段から『頑張れ!』みたいなことを直接言わなくて、本番が始まっても心の中で思っているだけなんです。今回も『行ってらっしゃい』とかは言うと思うけれど、変わったことはしないかな」とほほえんだ。

シニア1年目の自身は6日に行われた東日本選手権(山梨・甲府市)ショートプログラム(SP)で26位。12月の全日本選手権(長野)出場は逃したが、視線を次の目標に向けている。

イベント出演から休む間もなく、14日には青森山田高の一員として、東北高校選手権に出場する。きょうだいの活躍に刺激を受け、目の前の目標に全力を尽くす日々は変わらない。「明日、インターハイの予選があるので、頑張りたいと思います」。力強く抱負を語り、女優から競技者の顔へと切り替えた。【松本航】