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今日のイベント

【大会】

グランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯

▼会場

大阪・東和薬品ラクタブドーム

▼種目

エキシビション(午後2時15分~4時)※時間は予定


今日の誕生日

坪井遙司(1992年)→Pick Up!


Pick Up! 坪井遙司

岡山から世界に羽ばたいた男性スケーターが、28歳となりました。

10-11年シーズンからはジュニアグランプリ(GP)シリーズに出場。長沢琴枝コーチの指導を受けながら、15年3月の引退まで現役生活を駆け抜けました。

その背中は後輩選手の目標でもありました。

2歳下で18年平昌五輪代表の田中刑事(倉敷FSC)は以前「(羽生)結弦とか全国のライバルがいて、僕には岡山にもライバルがいた」と振り返りました。

「坪井遥司くんが岡山にいて、年上だけれど『負けたくない』っていうのがありました。(田中が拠点とする倉敷と岡山は)市は1つ隣だけれど、僕には坪井くんの存在が大きかったです」

岡山の発展に大きく寄与したスケーターです。


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2017年12月22日
2017年12月22日

17年12月、フィギュアスケート全日本選手権の公式練習で演技を確認する樋口新葉。


今日の出来事

伊藤みどりが22年間のスケート生活にピリオド。アマチュア登録の取消書を提出(1996年)

日本女子フィギュアのエース伊藤みどり(27=プリンスホテル)が22年間のスケート活動にピリオドを打つ。伊藤は29日、日本スケート連盟(東京・渋谷)を訪れ、アマチュア(競技者)登録の取消書を提出。長野五輪を正式に断念し再引退した。アイスショーなどのプロ活動についても、来年2月の契約期間満了をもって停止。リンクから完全に別れを告げることになる。

引退届を提出した後、伊藤はすっきりした表情で会見場に現れた。「体と心が思うように動かなくなった。長野へのハードルは高かった」と、再び現役を退く理由を話し始めた。今季初戦に予定していたスケートカナダ(7日)の出場を断念した時点で、決意はほぼ固まっていた。

昨年4月、長野五輪出場を夢に描いてアマへ復帰した。昨季は不振だったが、7月にはカナダから振付師を呼んだ。プログラムには日本のわらべ歌とジャズをアレンジした曲も準備。昨季以上の意欲で冬を迎えようとしていた。「9月までは練習ができた」。だがシーズン直前になると、プレッシャー、大会への恐怖感から滑ることさえできなくなった。体調も崩し、「低たんぱく血症」と診断された。

元王者もやはり人間だった。世界のフィギュア界は年々レベルアップし、優勝争いはほぼ10代の選手たちで繰り広げられている。「アマは厳しい。なまはんかな気持ちで出られるほど甘くはなかった」と、昔のみどりはとうとう戻らなかった。「長野には出たかった。ただ自分の気持ちにウソをつかないでアマへ挑戦した。そのことに後悔はないです」。そうきっぱり断言したのは元王者のせめてものプライドだった。

アマだけでなくプロ活動も辞める方向だ。来年2月まで3回のアイスショーに出演するが、「その後は何も決まっていません」と4月以降のスケジュールは白紙になっている。新横浜プリンスホテルの飯田広文副支配人も「もう十分に頑張ってくれた」と、これまでのスケート活動に敬意を表した。今後はテレビリポーターや、講演活動を行う予定で、長野五輪にはリポーターとして「参加」する可能性もある。日本フィギュア界を10年以上リードしてきた伊藤が、とうとうリンクを去る日が来た。