GPシリーズ10季目となったエリザベータ・トゥクタミシェワ(23=ロシア)が、逆転優勝した。ライバルが多い中、13年以来2度目の出場となった地元での大会で初優勝を果たした。

前日のショートプログラム(SP)は74・70点の2位。この日は安定した演技で得点を伸ばし、148・69点の合計223・39点を記録した。SP首位だったコストルナヤをまくり、接戦を2・61点差で制した。

冒頭、トリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループの2連続ジャンプを決めて観衆を沸かせる。続くトリプルアクセルは減点となったものの、3回転ルッツ、3回転フリップと成功させた。後半も、ダブルアクセル-3回転トーループ-2回転トーループの3連続ジャンプ、3回転ルッツ-ダブルアクセル、3回転ループを大きなミスなく終え、フィニッシュでは大歓声を浴びながら、納得の笑顔を見せた。

自身のインスタグラムに4回転トーループを決めた動画を投稿していたが、プログラムには盛り込まず。それでも完成度の高さで台頭する若手を逆転。15年に世界選手権を制覇した元女王が意地を見せ、優勝が決まると両腕ガッツポーズ。素直に喜びを表現し、観客の大歓声を誘った。