昨季シニア1年目で躍動した「ロシア3人娘」の1人で、前日のショートプログラム(SP)を78・84点で首位発進していたアリョーナ・コストルナヤ(17=ロシア)は2位となった。

ノーミスの演技も、141・94点の合計220・78点ともに全体2位。23歳のトゥクタミシェワに2・61点差でひっくり返された。

この日もトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は封印したものの、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を美しく決めて波に乗る。3回転ルッツ2回転トーループの2連続、ダブルアクセル、3回転ループも難なく降りると、後半も3回転フリップ-3回転トーループの2連続、3回転フリップ-1回転オイラー-3サルコーの3連続、3回転ルッツと完璧。全てのジャンプをノーミスで決めた。しかし、全体の安定度で惜敗し、複雑な表情を見せた。

昨季までエテリ・トゥトベリゼ・コーチに師事。GPシリーズ2連勝にGPファイナル優勝と大ブレークしたが、今季からは06年トリノ五輪(オリンピック)金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ・コーチの指導を受けている。演技終了時には2人で笑顔を見せていたが、前滑走で1位に躍り出たトゥクタミシェワに追いつけない結果が出ると、プロシェンコ氏から肩をさすられ、ねぎらわれていた。

12月のGPファイナル北京大会は中止が決まった。国際スケート連盟(ISU)は代替開催を模索しており、もし実施され、出場もできる権利があれば-。2連覇を目指し、また練習を重ねていく。