新潟産大付がV3を決めた。開志国際に3-1で勝った。松浦脩準、風間征也、片山桂の1年生トリオが勝利に貢献。全員がゲームカウント3-2の粘り勝ちだった。上位3校が北信越大会(12月18日開幕=石川・いしかわ総合スポーツセンター)に進出する。

新潟産大付がV3をもぎ取った。「正直、相手の方がレベルは上」と山岸健弥監督(32)だったが、1年生が奮闘した。主将の佐山寛大(2年)が右肩の炎症で本調子ではない。そんな不安も、はね返した。第3シングルスで3-2で粘り勝ちした風間は「気合だけは誰にも負けるなと言われてきた」とプレー中に何度も声を張り上げ、雰囲気を盛り上げた。

「3年生たちが後輩の練習に付き合ってくれた。勝因はそれ」と山岸監督は言った。コロナ禍で3年生たちは夏の全国高校総体はなくなった。しかし1、2年生の「選抜」のために連日、男子5人、女子1人の3年生は練習に顔を出した。「3年生はほぼ全員、練習に来てくれた。昨日(20日)の練習も最後の最後までいてくれた」と山岸監督。先輩たちの強い支えが勝利に結び付いた。

もっとも、本当の勝負は12月の北信越大会。同大会の上位5校(女子は4校)が来年3月の全国高校選抜大会(三重)に進出する。新潟産大付は昨年は3位通過。現在、7年連続で出場権を獲得している。山岸監督は「勝っても終わりではない」とV3にも気持ちを引き締めた。【涌井幹雄】