三宅星南(18=関大)が第1滑走で好演し、2位発進した。

今年で89回目を迎えるジュニアの日本一決定戦。三宅は8年連続8度目の出場にして「初めて1番滑走を引きました。光栄に思いながら、昨日からワクワクした気持ちで滑りました」と動じず、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、3回転ルッツ、3回転フリップ-3回転トーループの2連続をすべて成功させた。

75・28点で2位。「ジャンプの詰まり等はあったけど、ほかの要素は落ち着いて滑れたので良かったかな」と大役にも動じず、慣れ親しんだ舞台にしっかり合わせて調整してきた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ここまでのブロック大会では無観客が続いたが、この大会から解禁。収容人数上限の50%を目安とした約700人が詰めかけた。「出て行った時に、お客さんの顔が見えてすごく拍手ももらえて、帰ってきたんだなという感じがした。観客が入ってくださって、お客さんが応援してくださるところに帰ってこられたと思って、滑る前にうれしくなった」と喜びを力に変えた。

ジュニア最後となる今大会を優勝で飾れるか。勝負の翌23日フリーへ「この大会では自信を持って。自信をつけて、シニアに上がりたい。まず落ち着いて自分が練習してきたことを全て出し切れば優勝がついてくると思う。とりあえずは落ち着いて楽しんで滑れたらなと思う」と自然体を強調した。【木下淳】