第100回を迎える全国高校ラグビー大会(12月27日開幕予定、大阪・花園ラグビー場)へ出場する1枠を懸けた近畿ブロック代表決定戦の決勝が、23日に行われる(無観客開催のため、場所は非公表)。

2大会ぶり64度目の花園を目指す天理(奈良2位)と、5大会連続46度目の出場を狙う報徳学園(兵庫2位)の顔合わせとなった。今季は夏に練習試合を行い、報徳学園が僅差で勝利したという。

天理は21日の準決勝で大阪桐蔭(大阪2位)との全国制覇経験校対決を19-10で制した。相手を1トライに封じるなど、防御が整備されている。激戦の近畿ブロックだが、松隈孝照監督は「深くは考えていないです。出てくるチームとやるだけ。勝ち進めたら、うちにとっては財産。練習試合ではできない」。FWの関口大輔主将(3年)も「今日(準決勝)みたいに、最初から最後まで全員が体を張り続ければ、必ず勝てる」と自信を持つ。

報徳学園は京都工学院(旧伏見工、京都2位)を24-21で下し、決勝へ駒を進めた。前半は7-21で折り返すなど、序盤のゲーム運びに課題を残す。それでもFB植田和磨(3年)ら個で打開する選手がおり、植田も「(準決勝)後半のラグビーを前半から出せれば、もっといいラグビーができる」。西條裕朗監督は「(近畿ブロックで)2つ勝てて、試合の経験を積むことで、子どもたちは成長ができている」と伸びしろに期待を込める。

今秋の2校の主な戦績は以下の通り。

◆天理◆

◇奈良県予選決勝(8日) ●14-19 御所実

◇近畿ブロック代表決定戦1回戦(15日) ○154-7 和歌山工

◇同準決勝(21日) ○19-10 大阪桐蔭

◆報徳学園◆

◇兵庫県予選決勝(7日) ●10-34 関西学院

◇近畿ブロック代表決定戦1回戦(15日) ○81-5 滋賀学園

◇同準決勝(21日) ○24-21 京都工学院