仙台89ERSは76-58でFイーグルス名古屋を下し、開幕節(山形戦)以来、今季2度目のホーム連勝を決めた。

ここまでリーグ最少失点の堅守が機能。スタートから1度もリードを許すことなく、今季5度目の50失点台に抑えて逃げ切った。3連勝のチームは通算11勝4敗とし、勝率で東地区2位タイ、リーグ全体でも3位タイに浮上した。

前日に続いてベンチ入り12人全員を起用。桶谷大ヘッドコーチ(HC、42)は「4クオーター(Q)を通してディフェンスの意識が下がらなかった」と評価した。月野雅人主将(31)らタイプの異なるポイントガード3人を軸にした3セット編成で、各選手が持ち味を発揮。3点シュートの打ち合いになった後半立ち上がりは、寒竹隼人(34)が立て続けに3本を決めて突き放した。3点弾4本すべてを決めた寒竹は「僕のことを信じてたくさんいいパスを出してくれた。責任を持って決めるだけ。みんなに感謝したい」とこの試合のMVP獲得を喜んだ。

桶谷HCは「全員が出れば間違いなく成長するし、成長できると思えることが選手にとっても魅力あるチームになる」とチームスローガンの「GRIND(グラインド=コツコツと打ち込む)」を貫く。今日23日はチーム最年長の金城茂之(36)、明日24日は渡辺翔太(21)が誕生日。試合後のロッカーには、前祝いのバースデーソングの大合唱が響いた。【佐々木雄高】