第100回全国高校大会(12月27日開幕予定、花園)を記念して設けられた近畿代表1枠をめぐる戦いで、勝利した報徳学園(兵庫2位)が5大会連続46度目の花園出場を決めた。

前半12分にプロップ西崎海人(3年)のトライで先制。前半を7-0で折り返した。後半に入ると5分にCTB山村和也(2年)が個人技でトライを奪い、16分にはCTB伊藤学(3年)のPGで着実に追加点を奪った。

ノーサイドの笛が鳴ると選手は抱き合い、西條裕朗監督は「率直にうれしい。最初でしっかりと前に出られて、手応えを感じた。3年生と、あと1カ月ラグビーができます」と冷静な口調で喜びをかみしめた。

7日の兵庫県予選決勝は10-34で関西学院に敗れたが、今大会では1回戦で滋賀学園、準決勝で京都工学院を破った。敗戦後の3試合で大きく成長し、西崎は「気持ちの面で『前半から上げていこう』と言っていた。それを出せて良かった」。節目の記念大会で、激戦の近畿ブロックを勝ち抜いた力を証明する。【松本航】

◆全国高校ラグビー第100回記念大会出場校数 例年より12校多い63校が出場。各都道府県地区優勝校51校に加え、91~99回大会の各予選で参加校数上位の愛知、埼玉、福岡に1枠ずつ、全国9地区(北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)に各1枠が与えられる。地区代表は各都道府県地区予選2位のチームによって争われた。