東北福祉大(宮城)は、2連覇中の女王、筑波大(茨城)に0-3で屈し、02年の準V以来18年ぶりとなる4強を逃した。

筑波とは昨年の東日本大学選手権3位決定戦で対戦し1-3で敗れている。雪辱を期して臨んだ大一番で、ミドルブロッカー高石明美主将(4年=札幌大谷)がチーム最多17得点をマークし、ともに3年生アウトサイドヒッターの小柳瑠奈(北越)、平栗弥々(江陵)が奮闘したが、力負けした。

後がない第3セットで、意地を見せた。開始早々に5連続得点を許し、終始劣勢で試合が進んだが、16-19から連続で得点を重ね1点差にまで迫ると、高石主将がブロックを決め、このセットで初めて追いついた。しかし、同点から筑波大の強力アタッカー陣を止められず、勝ち越しはならなかった。高石主将は「悔しい結果ですけど、後輩たちの頑張りもあってここまで来られたので、後輩たちには特長を磨いて頑張ってほしい」と、日本一への思いを託した。

試合を通して相手の高いブロックに手を焼いた。169センチで小柄なアウトサイドヒッター小柳は「ブロックが高く、それにびびってたわけではないが、ブロックアウトとかがうまくできなかった。ブロックが高いからこそ、それを弱点にする攻撃をすれば良かった」と悔やんだ。「筑波大を倒して日本一」の目標は成し遂げられなかったが、今大会は4年ぶりに8強進出。古豪復活へ確かな1歩を踏み出した。来年こそ96年以来2度目の頂点をつかむ。【山田愛斗】