12月4日、F1サヒールGPのサポートレースとして開催されているFIA F2第12ラウンドの予選で、角田裕毅(カーリン)がポールポジションを獲得した。これでポールシッターに与えられる4点を加算し、ドライバーランキング4位に浮上して2021年のF1昇格に1歩近付いた。

角田はフリー走行でトップタイムを記録し、予選でも安定した好走を見せ、1回目のアタックでトップへ。2回目のアタックはスピン車両の発生による赤旗中断やランキング首位のミック・シューマッハが他車と接触する事故もありタイム更新がなく、角田の今季4回目のポールポジション獲得が決まった。

「1セット目のアタックはコースインのタイミングを遅らせて、それがうまくいって予想以上に良いトラックポジションでタイヤのウオームアップも最大限にできました。嬉しいというよりもチームにありがとうという気持ちの方が本当に大きくて、先週のこと(予選でスピンし最後尾スタート)もあったので少し落ち込んでいましたけど、その分チームも一生懸命セットアップしてくれたし、それに応えられて嬉しいです」

タイヤの扱いでは、11月に経験したアルファタウリ・ホンダでのF1テストドライブの経験が生きたと振り返った。

「フロントタイヤの熱が入りにくいのでそれに合わせたマシンのセットアップをしていたんですけど、イモラでのF1のテストの経験が生きたと思います。あの時はフロントをうまく温めることができなくてアルファタウリからいろんな情報をもらったり勉強をさせてもらっているので、その経験を今回生かせました」

12月5日に行われるレース1は、ランキング3位のニキータ・マゼピンが2番グリッド、ランキング5位のロバート・シュワルツマンが4番グリッド、ランキング6位のクリスチャン・ルンガーが6番グリッドと、選手権ライバルたちと上位での争いとなる。

(米家峰起通信員)